HOME > 初めての方へ > 『淡路エリア』で、パワーをチャージ!! 前編
「パワースポットのルーツを探ると、原点は神話にあった」。こうしたケースが日本各地で確認されています。そこで今回は、神話の側からパワースポットを探ってみることに…。辿り着いた先は「淡路島」でした。
日本の神話、古事記や日本書紀によると、イザナギとイザナミが天の沼矛(ぬぼこ)で青海原をかきまわし、引き上げた矛の先から滴り落ちた潮が固まって島となった。これが「おのころ島」であり、二神はその島にて夫婦の契りを結んで、国生みをされたとか。おのころ島は淡路島という説が有力なことから、日本列島の中でも初めにできたのが淡路島だというのです。
日本発祥の地とされる「淡路島」にあって、ぜひ最初に訪ねたいパワースポットは「伊勢久留麻神社」。神戸淡路鳴門自動車道の東浦ICから数分。淡路島の先端付近に位置し、島内めぐりの出発点にふさわしい立地とも言えます。そして同神社においては、この立地が重要な意味を持つのです。
世界全体において、特別な意味のある緯度線が存在しているとされています。日本では“太陽の道”(春分の日と秋分の日に太陽が通るライン。北緯34度32分)があり、太陽神を祀る伊勢神宮を原点として、たくさんの伊勢神社が線上にあります。
奈良の箸墓古墳を軸に、伊勢神宮と東西対象に位置しているのが、この「伊勢久留麻神社」。古代の太陽信仰の拠点とされ、神秘的なエネルギーが漂います。
「伊勢久留麻神社」からクルマで10分あまり。やはり北緯34度32分線上にあるのが「石上神社」です。境内には巨石がご神体として祀られています。
現在も女人禁制の文字が石に刻まれていますが、隣接する稲荷神社から石神の盤座を眺めることが可能。盤座の中に祠があるのですが、大きな岩が覆い被さっており、圧倒されるほどのエネルギーを感じ取れます。
“太陽の道”が気になる方にぜひ紹介したい、もう一つの社が「伊弉諾神宮」です。石神神社から約10分。イザナギとイザナミの2柱を御祀りし、日本最古の社として知られています。
同神社から東西南北に縁ある神社が配置されていることは不可思議です。東方には飛鳥藤原京、伊勢皇大神宮が位置。春分秋分には同緯度にある伊勢から太陽が昇り、対馬の海神神社に沈みます。夏至や冬至にも周囲の神社と太陽の道は関連した動きを成しており、境内にはそれらを説明するモニュメントが建っています。
樹齢900年の楠木は、イザナギとイザナミが宿るご神木として縁結び、夫婦円満、安産子授などのご利益が授かれると人気があります。また島内各地の祭礼で力試しに用いられた大石「力石」もあり、文字通りのパワーストーンとして運気が期待できそうです。
くにうみ伝説の島、淡路島のパワースポット巡りは、まだ始まったばかり。続々と驚異のパワースポットをご紹介しますので、ぜひお楽しみに!
【怜央(れお)先生からのひとこと】
イザナギとイザナミが夫婦の契りを結んだ淡路島は、恋愛成就を願う方には格別なパワースポット。列島の諸国を生んだとされることから、子宝を願うカップルにもご利益が期待できそうです。