HOME > 『沖縄エリア』で、パワーをチャージ!! 中編
15~16世紀の琉球時代、尚真(しょうしん)時代の御嶽(うたき)とされるのが「斎場御嶽」。御嶽とは、琉球の信仰における祭祀などを行う施設のこと。斎場(せーふぁ)は最高位を指しており、「斎場御嶽」は最高の祭祀施設と言えるでしょう。琉球の最高女神「聞得大君(きこえおおきみ)」の就任儀式も、この地で行われたとされています。
奥に位置する三庫理(さんぐーい)は「斎場御嶽」の象徴的存在。三角形の巨大岩盤からなる洞門の奥から光が射し、涼風も吹き寄せてきて、聖域からの清らかな「気」を感じさせます。また「ちょうのはな(京のはな)」と呼ばれる最も格上の拝所には琉球の創生神「アマミク」が降臨するとされ、沖縄最高のパワースポットとも言われています。
「斎場御嶽」は2000年12月、首里城跡などとともにユネスコの世界遺産リストに登録されています。沖縄の歴史や文化に関心のある方にも人気のスポットです。
「ガンガラーの谷」は、数十万年前まで鍾乳洞だった場所が崩壊してできた森の谷間。面積は東京ドームとほぼ同じで、地元住民の聖地です。奇妙な地名は、かつてこの地にあった岩穴に石を投げ入れた際の「ガンガラーッ」という音から名付けられたとか。
イナグ(女性)洞、イキガ(男性)洞という鍾乳洞には、神々しいムードが漂います。それぞれに女性と男性のシンボルを連想させる鍾乳石があり、縁結び、子宝にご利益があるとされています。
森の御神木のようにそびえているのは、高さ約15メートルの大主(ウフシュ)ガジュマル。推定樹齢約150年の生命エネルギーに満ち溢れ、雄大なパワーを感じられます。
「ガンガラーの谷」は、およそ1万8000年前に存在したとされている港川人(みなとがわじん)の居住区だったとの説もあります。港川人は現代型ホモ・サピエンスに属する南方系の古モンゴロイドと思われ、後の縄文人、日本人のルーツとも…。発掘調査は現在も続けられています。
琉球王朝の時代、首里から本島南部、那覇港へと整地された「真珠道(まみだみち)」の一部です。およそ10キロメートルの道でしたが、第二次世界大戦で大半が破壊。現在は戦火を免れた石畳の道、約300メートルが現存しています。日本の道百選にも選ばれている、風情が漂う古道です。
石畳の途中にある「内金城獄(うちかなぐすくたき)」の境内に樹齢200年以上、300年とも言われるアカギの大木が6本立っています。アカギは以前、よく見られる樹木でしたが、第二次世界大戦でほとんどが焼失。あたり一面が焼け野原になる中で奇跡的に焼け残り、いまも生息し続けていることから生命力のみなぎるパワースポットとされています。
アカギの根本には、いつの頃からか自然の祠ができており、旧暦の6月15日には神が降りられ願い事が叶えられるとの言い伝えがあります。「これだけは」という願いを年に一つだけ話すと良いようですよ。
沖縄エリアの中編、お楽しみいただけましたか。後編も強力なパワースポットと観光スポット、さらにはお待ちかねの沖縄グルメをご紹介します。次回もご期待下さい!
【杉田(すぎた)先生からひとこと】
島全体に異国情緒が漂う沖縄。アメリカ合衆国から復帰したのが1972年。それ以前、1429年~1879年にかけては琉球王国として栄えていたのですから、エキゾチックな雰囲気があるのも当然です。類稀なるパワーをぜひ全身で感じ取って下さい。