HOME > 『東京エリア』で、パワーをチャージ!! 第5弾
菅原道真を祀り、学問の神様として親しまれている亀戸天神社。神社中が藤色に染まる藤まつり、過去･現在･未来をあらわす橋などが有名ですが、ここではあまり知られていない「おいぬさま」をご紹介します。 
それは目立たない場所の小さな祠だけに、内側を覗いた人はアッと驚くに違いありません。雪が積もったかのような一面の塩に、これもまた塩を頭からかぶったように塩まみれの狛犬がチャーミングなスマイルを浮かべて立っているのです。
「おいぬさま」と呼ばれるもので、備え付けの塩を手に取って擦り込むと良いそうです。とくに「病気の治癒」に効果が望めるとされ、自分の体の良くないところの治癒を願いつつ、「おいぬさま」のその場所に塩をこすり付けると治ると言われています。
なお「おいぬさま」は、亀戸天神社での公式サイトには載っていません。それでも塩が絶えることは無いようなので、知る人ぞ知るパワースポットと言えそうです。
上野公園内の「天海僧正毛髪塔」には、徳川幕府の参謀として江戸の都市計画や政治に影響を与えた天台宗の高僧・天海僧正の毛髪が祀られています。江戸城から見た鬼門にあたる場所で、鬼門封じに“毛髪”を埋めたとされています。
天海僧正は108歳まで長生きした後、日光に葬られ、その後自身が創建した寛永寺に毛髪を納めた塔が建てられて現在に残っているようです。
「天海僧正毛髪塔」は、あるテレビ番組では“都内最強のパワースポット”として紹介されました。天海僧正はスピリチュアルな能力を備え、じつは明智光秀だったとの説もあって、強大なパワーが授かれるとされています。
なお、毛髪塔の名前から髪の悩みにご利益があるかと思いがちですが、実際はそうではなさそうです。お間違いなく。「陽運寺」は、山梨県・身延山久遠寺を総本山とする日蓮宗の寺院。昭和のはじめに蓮牙院日建上人が建立しました。
同寺で有名なのは、東海道四谷怪談で知られる「お岩様」を祀っていること。本堂にはお岩様の木造が安置され、境内には文化財に指定されたお岩様ゆかりの井戸もあります。
お岩様には怖ろしいイメージがありますが、本当は貞淑な妻だったとか。「物語に取り上げられるほど美人で有名だった」と解釈して良さそうです。
陽運寺では、自分に合った正しい縁を見つけるための活動、「縁活」にご利益があるとのこと。悪縁を除く「縁切り」、良縁を招く「縁結び」には大きなご利益が期待でき、全国各地から多くの参拝者が詰め掛けます。
「了法寺」も前述の陽運寺同様に、日蓮宗のお寺です。啓運日澄上人の開祖で、戦国時代に隠居する寺として開山されました。春は桜、夏にはサルスベリの古木が境内を彩ります。
名物は、2009年に設置した「萌え看板」。祀ってある新護弁財天が音楽・芸術の神であることにちなんで、神々を可愛い萌えキャラにした案内板です。陽運寺のお岩様のイメージとは真逆ですね。住職は当初、かなりの抵抗があったそうですが、神様にお伺いをたてようとおみくじを引くと「大吉」が出て、設置が決まったと言います。
看板の設置以来、参拝客が急増。境内ではメイドカフェが開催されたこともあります。萌え仏像も完成し、奉納祭、除幕式が行われるなど大いに賑わいました。了法寺ＣＭテーマソング第1弾「寺ズッキュン!愛の了法寺」、第2弾もリリースされ、了法寺のサイトでＰＶを閲覧可能。元気いっぱいのミラクルパワーがもらえそうですよ。
今回で最終回を迎えた東京エリア特集、お楽しみ頂けましたか？
特にこの第5弾では、友達とワイワイ楽しみながら訪れるのに向いているかもしれませんね。
ではまた次回、どのエリアのどんなパワースポットが登場するのか、ぜひ期待してお待ち下さい！
【Anan(アナン)先生】
日本におけるパワースポットの代表的な場所、それは神社です。そこでご利益を授かりたい時に購入するのが「お守り」。最近ではデザインの可愛いお守りも多く、気がつけばたくさん持っているという方も…。「複数のお守りを持つとケンカする」との俗説もありますが、私は心配ないと考えます。同じ境内に、いろんな神様が集っていらっしゃる神社もありますから。ふだんから大切に扱い、願いが叶えば感謝する。この気持ちを忘れなければ大丈夫です。
