HOME > 『東京エリア』で、パワーをチャージ!! 第6弾
東京から南におよそ1,000ｋｍ。南北緯20度25分から27度44分、東経136度4分～153度59分の海域に浮かぶ大小30あまりの島々が小笠原諸島です。南国の花が咲き、フルーツが豊かに実る亜熱帯地方。地球上の大陸が形成された過程を地表から知ることができる貴重な場所でもあり、2011年６月にはユネスコの“世界自然遺産”に登録されています。
しかも大陸と一度も陸続きになったことがないことから、独自の進化を遂げた珍しい動植物がいっぱい。オガサワラコウモリやクロアシアホウドリなど絶滅の恐れがある約200種もの生息･生育地であり、こうした生物の多様性から“東洋のガラパゴス”とも呼ばれています。
紺碧の海は魚影が濃く、生物の種類も多種多様です。ダイビングはもちろんホエールウオッチングやドルフィンスイムも人気。とくにイルカとのスキンシップには心が安らぐ効果があるようです。大いなる感動と癒しの時間に包まれる小笠原諸島は、全体がパワースポットと言えるでしょう！
空の便は無く、東京港「竹芝桟橋」より父島「二見港」まで定期船「おがさわら丸」で丸一日あまり。これほど距離が離れていても、小笠原諸島はれっきとした東京都というから驚きです。
小笠原諸島全体におられるすべての神様が集結しているのが、父島の港近くにある「大神山神社」です。文禄2年（1593年）、徳川家康の命を受けた信州深志の城主・小笠原貞頼公が小笠原諸島を発見。父島に大日本天照皇大神宮の地と記した標柱を立てたのが始まりとされています。
町を見下ろす高台にある神社で、11月3日の例大祭には盛大なお祭りが行われます。大神山一帯は都立公園であり、神社から伸びる遊歩道を行くと到着する展望台からは二見湾が一望。観光客の人気スポットとなっています。 御祭神は天照皇大神（あまてらすおおみかみ）、誉田別命（ほんだわけのみこと）、天児屋根命（あまのこやねのみこと）、天之御中主命（あまのみなかぬしのみこと）、大物主命（おおものぬしのみこと）。これらの神々が所願成就（抱いている願いが叶う）、出世開運、武運長久、健康長寿などにご利益を授けてくれます。
古代ミステリーのファンからも注目を集めるパワースポットが、父島にある中央山（ちゅうおうざん）です。中央山は太古の時代“ラムリア”と呼ばれていた広大な土地を持つ文明の中央にあたるとか。ちなみにラムリアは、祝詞でいう豊葦原の瑞穂の国（とよあしはらのみずほのくに）＝日本を指すとされています。
また、中央山にはかつてラムリア文明の神殿の柱があり、神の気を受けていた格別な場所だったとされています。過去を捨て、新しい人生に向かいたい方にはぴったりなパワースポットです。
小笠原諸島の代表的な郷土料理と言えば「島寿司」です。サワラなど白身の魚をみりんやしょうゆで「づけ」にした握り寿司で、カラシで食べるのが特徴。赤唐辛子が添えられている時は、しょうゆにからめて食べるのが通だとか。味噌汁にはハタ科の高級魚「アカハタ（アカバ）」が使われていることが多く、こちらも特有の味わいが楽しめます。
パパイヤやバナナ、パッションフルーツなどのトロピカルフルーツが満喫できるのも大きな魅力。地元産サトウキビを原料とするラム酒も人気で、この地が東京都内だということを忘れてしまうほど。獲れたてのキュウリやトマトに、海から採れた島塩を付けて食べるのも美味しいですよ!
お土産にはタコやマグロの燻製、サワラのみりん干し、島寿司のネタのパックなど。民芸品としては小笠原諸島の村の木であるタコノキの葉を使った小物、バッグやペンケースなどが人気です。
東京エリアの番外編としてお届けした“小笠原諸島”、お楽しみ頂けましたでしょうか!?
世界自然遺産に登録された今、海外からの注目度も急上昇中。
いつか行くつもりなら、少しでも早いうちをオススメします。
【Anan(アナン)先生】
日本におけるパワースポットの代表的な場所、それは神社です。そこでご利益を授かりたい時に購入するのが「お守り」。最近ではデザインの可愛いお守りも多く、気がつけばたくさん持っているという方も…。「複数のお守りを持つとケンカする」との俗説もありますが、私は心配ないと考えます。同じ境内に、いろんな神様が集っていらっしゃる神社もありますから。ふだんから大切に扱い、願いが叶えば感謝する。この気持ちを忘れなければ大丈夫です。
